将棋初段取得のための右四間飛車左美濃(別名:居角左美濃急戦)
こんにちは。居飛車党のエバンスです。
相手が居飛車で矢倉に組んできた場合、私は相矢倉を避けてこの戦い方を採用しています。
相矢倉という「将棋の純文学」を積極的に避ける後ろめたさはありますが、攻め筋が明快・守りが固い等、勝ちやすい戦法だと思います。
右四間飛車左美濃
居角左美濃急戦とも呼ばれる戦法で、特に相手の矢倉囲いに対して強い攻撃力を誇る戦法です。二つの戦法名が示すとおり、角を8八から動かさずに左美濃に組み、攻撃時には飛車を4筋に据えて、相手の囲いを攻略していく戦法です。
囲いが完成し、飛車を4筋に振った瞬間は以下のような感じになります。
左美濃の組み方
こちらのブログの冒頭に左美濃に組む手順が詳しく紹介されています。
矢倉崩しの居角左美濃急戦!定跡・手順・対策の紹介 | 将棋上達の科学
左美濃に組む際のポイントは、相手が早々に飛車先の歩を突いて居飛車を明示していることと、4四歩と角道を止めて角交換を拒否してくることです。
相手が角道を止めたので、こちらは左の銀を7八に上げることができます。(角道が開いていると、こちらの角がタダで取られてしまいます。注意!)
右四間飛車左美濃のメリット
私が指している感触では、次の3つのメリットがあると思います。
- 攻め筋が明快かつ強力
- こちら側は、飛車・角・銀という三枚で攻撃します。3筋の歩を突くことで、右の桂馬も容易に攻撃に参加させることができます。相手にとっては、わかっていても受けるのが難しいのが実情です。
- こちら側は、飛車・角・銀という三枚で攻撃します。3筋の歩を突くことで、右の桂馬も容易に攻撃に参加させることができます。相手にとっては、わかっていても受けるのが難しいのが実情です。
- 左美濃が強固で崩されにくい
- 左美濃は直接王手をかけられにくい囲いで、終盤の競り合いに強いです。また、攻めの途中でこちらの飛車を渡すことになっても、相手からの飛車の打ち込み(横からの攻め)に強い囲いで、簡単に攻略される心配がありません。
- 左美濃は直接王手をかけられにくい囲いで、終盤の競り合いに強いです。また、攻めの途中でこちらの飛車を渡すことになっても、相手からの飛車の打ち込み(横からの攻め)に強い囲いで、簡単に攻略される心配がありません。
- 「とりあえず矢倉」という相手に最適
気を付ける点
非常に強力な戦法である右四間飛車左美濃ですが、次のように8筋を攻められないよう、気を付ける必要があります。
- 9五桂
- 次の8七桂成→同銀→8六歩を狙っています。これが決まるとすぐに終盤戦になってしまうので注意が必要です。防ぐためには、9四歩をどこかのタイミングで入れておくことで防ぐことができます。
- 次の8七桂成→同銀→8六歩を狙っています。これが決まるとすぐに終盤戦になってしまうので注意が必要です。防ぐためには、9四歩をどこかのタイミングで入れておくことで防ぐことができます。
- 7六桂
- 相手の7五歩にこちらが同歩と応じた場合に、将来の7六桂打ちのキズができることになります。7六桂に対しては、こちらは角を逃がす必要がありますし、角がいなくても次の8八銀を狙う詰めろになっているため、こちらが守勢に回ることになります。
- 相手の7五歩にこちらが同歩と応じた場合に、将来の7六桂打ちのキズができることになります。7六桂に対しては、こちらは角を逃がす必要がありますし、角がいなくても次の8八銀を狙う詰めろになっているため、こちらが守勢に回ることになります。
参考になる動画
Youtubeで将棋系の動画をアップしているクロノさん(将棋ウォーズ4段)がこの戦法を得意にされています。
特に序盤力には定評がある方ですので、是非とも参考にしてみてください。
まとめ
「とりあえず矢倉」という相手に対してめっぽう強い右四間飛車左美濃(居角左美濃)について解説してみました。攻め将棋な方には、特にオススメの戦法です。この戦法で居飛車相手に白星を稼いで初段を目指してください!